私が投資と出会ったのは、ほんの数年前のことです。
どんなに忙しくても、年に一度は集まるいつものメンバーとの忘年会。
昔はゲームの話やギャンブルの話、日常のどうでもいい話ばかりをしていた、そんな集まりでした。
けれど、年を重ねるにつれて、会話の内容も少しずつ変わっていきました。
「積み立てNISAやってる? 今度新NISAになるんだって」
そんな話題が自然と出るようになり、何も分かっていなかったのは、ほんの数人だけでした。
「かなり、お金増えるぜ」
その言葉を聞いて、私は内心「本当かよ?」と思ったのを覚えています。
当時の私は、同世代の中では貯金はある方だと思っていました。
毎月いくら貯めるか決めて、銀行預金に積み上げていた。
余ったお金の中でスロットも打ったし、ゲームに課金もした。
それでも、自分はちゃんとしている方だと思っていました。
――その友人の資産額を聞くまでは。
その友人の年収は、私より少し低いくらいだったはずでした。
よく一緒にスロットにも行く友人です。
それなのに、資産総額はまったく及ばなかった。
目が点になったのを覚えています。
衝撃と同時に、焦りのような感覚がこみ上げてきました。
私はその友人にも「また仕事かよ」と言われるくらいには働いていました。
今もそうです。月に2日、多くても4日の休日。80時間を超える残業。
そこまでしていて、差がついている。
ショックというより、本当に焦りでした。
ーその忘年会の次の日、私は「投資」「NISA」と検索していました。
あの夜、初めて思ったのです。
私はずっと「頑張れば大丈夫」だと。
けれど、もしかしたら頑張る方向が違ったのかもしれない、と。
あの夜が、私にとっての始まりでした。

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