米国株の高配当ETFでお勧めはと聞くと、
必ずと言っても良いほど名前の挙がるVYM
定番の配当ETFを求めると一度は必ず調べることになる商品だと思います。
そんなVYMについて、
今回は整理をしてみたいと思います。
■ VYMとは何か
VYMとは、
世界でも最大級の資産運用会社であるバンガード社が提供している
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
の事です。
米国高配当銘柄に500社前後(時期によって変動)に分散して投資をしてくれる高配当ETFです。
2006年から運用が開始しており、
非常に長い実績を持つETFとなります。
■ 銘柄選定基準
VYMの銘柄の選定基準としては米国株式市場の約98%をカバーする時価総額加重平均指数である
「FTSE USA インデックス」
をベースにしています。
この中から予想配当利回りの高い銘柄を中心に構成されているのが特徴です。
年に1回銘柄の見直しが行われ、
定期的に構成比率の調整も行われています。
■ メリット
なぜ、VYMがお勧めに挙げられるのかというと、
非常に多くの企業に分散している安定感です。
約500社前後の企業に分散されているため、
一部の企業が減配や業績悪化をしたとしても、
ポートフォリオ全体への影響は比較的抑えられやすい設計になっています。
それだけ多くの企業に分散をさせた上で
配当利回りは時期によって変動しますが
2%台後半前後で推移することが多いETFです。
また、高配当株だけではなく大型で比較的安定した企業も多く含まれているため、
長期的にみれば、株価上昇も期待できるETFとなっています。
爆発的な成長は見込みにくいものの
広く分散をさせているため、
長く持ち続けやすい安定感のあるETFと言えます。
■デメリット
そんなVYMのデメリットとしては
メリットの部分でも挙げた通り、
安定しているがゆえに、爆発的な成長は見込めない事です。
また、広く分散しているがゆえに、
他の高配当ETFと比べると利回りはやや落ち着いている点もあります。
日本でも人気のあるSCHDなどと比べると、
安定している分、利回りや増配率は緩やかになる傾向があります。
そのため、高い利回りや成長を重視する人にとっては、やや物足りなく感じる場面もあるかもしれません。
また、分配型のETFであるため、
受け取った配当を再投資する際には、
税金分だけ効率が下がる場面があります。
加えて、NISA口座で再投資をする場合は、その分だけ新たにNISAの投資枠を使うことになります。
また、本家VYMの信託報酬は0.06%と非常に低水準ですが、
SBI証券や楽天証券で購入できる投資信託タイプの商品では、信託報酬がやや高くなる傾向があります。
ただ、手軽に購入できるというメリットもあるため、始めやすさを重視することも一つの考え方です。
■ まとめ
整理をしてみると、VYMは安定感という観点からはとても優れた高配当ETFの一つだと思います。
かなり分散されているうえ、選定基準も
単純に利回りの高い順というわけではないため、
長期間持ち続けるという意味では非常に優れている商品だと感じています。
一方で、高配当の軸として持ち続けるには、やや物足りなさを感じる場面もあるかもしれません。
私はSCHDの補助的な位置づけとして、VYMを持つことにしています。
配当ETFも一つに集中するのではなく、
分散して持っておくことが、精神的な安心にもつながると考えています。
それぞれの役割を理解したうえで、
自分に合った形で組み合わせていくことが大切だと思っています。
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