先物取引に「待った」は無い

「他人が貪欲なときは恐れ、

 他人が恐れているときは貪欲になれ」

投資の神様として知られる
ウォーレン・バフェットの言葉です。

相場が上がり続けているときには買わず、
相場が下落しているときにこそ買う。

そして、市場の不安が消え、
株価が元の水準よりさらに大きくなるのを
時間をかけて待つ。

多くの人が、
正しい投資行動”だと考えている考え方です。

しかし、この言葉には

ひとつの前提条件があります。

それは――

「時間を味方につけられること」


実はこの考え方は、時間を味方に

できる投資だからこそ成立するものです。

投資には大きく分けて
現物取引と先物取引があります。


現物取引は、
自分の持っている資金の中で資産を購入し、
そのまま持ち続けることができる取引です。

たとえ価格が下がっても、
売らない限り“負け”は確定しません。


一方で、先物取引は違います。

将来の特定の日にちに、
「この価格で買う」「この価格で売る」

と約束する取引

つまり、未来の売買を先に決めてしまう取引です


そしてここに、決定的な違いがあります。

先物は、上がるまで待ってくれない。

先物には満期があり、

期限までに決済をする必要があります。

バフェットが言う
「他人が恐れているときに買う」という戦略は、

数年単位で価格が戻るのを待てる
現物取引だからこそ通じるものです。

しかし、先物には満期(期限)という非情なタイムリミットがあります。


たとえ自分の予想が正しかったとしても、

その答え合わせが
期限内に間に合わなければ

強制的に負けが確定してしまうのです。


さらに、
先物取引の恐ろしさを加速させるのが
「レバレッジ」の仕組みです。

これは、手持ちの資金の何倍もの金額を動かせる仕組みです。

たとえば、10万円しか持っていなくても、
レバレッジを使えば100万円分の取引ができてしまいます。

本来持っていない大きなお金を動かし、
利益が出ればその中から支払う。

いわば、

「あと払いで投資をしている状態」


うまくいけば利益も大きいですが、
逆に少しでも価格が下がれば、

あっという間に
預けている自分のお金が吹き飛びます。

最悪の場合、

「これ以上取引を続けるなら、もっとお金を入れてください」

という通知が来たり、

有無を言わさず
強制終了(ロスカット)させられたりします。

どんなに、「1年待てば上がるはずだ」

という確信があっても、

その前に資金が尽き、
時間切れになってしまう。

先物取引とは、バフェットが最も大切にする
「時間を味方につける」という余裕を、

自ら手放してしまう行為なのです。


一気にお金持ちになりたくて、
先物取引に足を踏み入れる方もいます。

そして実際に、
それで大きな利益を得る人もいます。

ですが、そこまで行くと

それは“投資”ではなく、
“投機”に近いものになるのだと思います。


私は市場を、
いつ荒波が立つか分からない
海のようなものだと思っています。

その波に飲まれないように

無理に先を急ぐのではなく、

自分が居続けられる形で、
投資を続けていきたいと思っています。

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