NISAで高配当株式投資をすることは、本当に非効率なのか

NISA枠で、高配当株を買う。

これは、非効率だと、

よく言われます。


たしかに、

目的が「資産の最大化」であるなら。

内部で自動的に再投資される、

S&P500やオルカンのような、

インデックスファンドを選ぶ。

これが、

いちばん理にかなっていると、

私も思っています。


分配型の高配当ファンドは、

受け取った分配金を、

非課税のまま再投資しようとすると。

それは、新規の購入として扱われ、

限りある非課税枠を、

新たに、消費してしまいます。

そして、

枠を使い切ってしまえば、

複利の一部が、

特定口座(課税口座)へと、

漏れ出していきます。


NISAには、

1,800万円という、

決められた上限があります。

この、限りある枠の中で、

資産を最大化したいなら。

どうあがいても、インデックス一択。

それが、正解だろうと思います。

しかし、目的によってこれは変わる

私は、

資産を最大化することよりも。

安定的なインカムを作り、そのインカムを、

ゆっくり育てていくほうが。

今の生活を豊かにしたうえで、

心に余裕を持って、生活をしていける。

投資を通して、

そう感じました。

そして、

それが、私にとっての目的になりました。


資産の最大化を追うと、

含み益という「数字上の豊かさ」はあっても。

実際に使える形になるのは、

売却という行為を挟んだ時だけです。


定期的にインカムをもらうと、

当然、再投資はできます。

そのうえで、

今月は旅行へ行きたい。

今年は、何をしたい。

そういった、

その時々の目的に合わせて、

使うこともできる。

使わない選択も、

当然できるし。

その時の豊かさへ、

回すこともできる。


これを、選択できるということが。

最大の心の余裕なのだと、

気がつきました。

そして、

心の余裕があるからこそ。

暴落しても、

今の生活は困らないと、感じることができます。


とはいえ、実際のところ。

入ってきた分配の大半は、

また、株式に姿を変えているんですが。

それでも、

たまの友人との飲み会くらいは、

気兼ねなく、そのインカムから出す。

この「気兼ねなく」が、

たぶん、

いちばん大事な感覚なんだと思います。

目的が変われば、NISA枠の使い方も変わる

「インカムを育てる」ことを、

目的に据えるなら。

最初のインデックス一択論とは、

話は変わってきます。


ここで、

大事になるのが。

NISAという非課税枠を、

「どの資産に優先して使うか」

という考え方です。


無分配型のインデックスファンドは、

特定口座(課税口座)に置いておいても、

売却しない限り、課税が発生しません。

放っておくだけで、

実質的に、非課税に近い形で、

複利を回し続けられます。


歳を重ねてから、

実際に売るかどうかは。

正直、

その時になってみないと、

分かりません。

もしかしたら、

一生、売らずに終わることだって、あり得ます。


一方、

SCHDのような、

分配型の高配当ファンドは。

特定口座に置いた瞬間から、

分配のたびに、

約20%の税金が、確実に引かれていきます。

売る・売らないの意思決定を待たず、

保有しているだけで、

税金が発生する構造です。


つまり、

NISAという非課税枠の「価値」は、

資産によって、まったく違います。

放っておいても、

税効率の良い資産(無分配インデックス)

放っておくと、

確実に税金を取られる資産(分配型高配当)。


この2つを比べたとき、

非課税枠を優先して使うべきなのは、

当然、後者です。

今の私の使い方

私自身の設計は、こうなっています。

つみたて枠は、

S&P500やNASDAQ100のようなインデックス投資

成長投資枠は、

SCHD・VYM・楽天高配当日本ファンドのような、

高配当ファンドで、埋めています。


限りある非課税枠だからこそ、

放っておくと、確実に税金を取られる資産

つまり分配型のほうを、

優先して配置している。

そういう考え方です。


ちなみに、

「特定口座で持てば、外国税額控除が使えてお得」

という話も、よく聞きますが。

これが使えるのは、

外国の個別株や、上場ETFを、

直接、保有している場合だけです。


日本の証券会社を通して買う投資信託は、

ファンドの中で、すでに処理されているので。

この話は、

あまり関係がありません。

これは矛盾ではない

「資産最大化ならインデックス一択」

という一般論は、

今でも、正しいと思っています。

これは、非課税枠に上限がある以上は、

間違いなく正解とも言える考え方です。


ただ、目的が

確定したインカムを育てること」であるなら。

その目的の中での最適化として、

非課税枠は、

分配型の高配当資産に優先して使う。

という判断も、

同じくらい、

合理的だと考えています。


一般論としての正解と、

自分の目的に対しての正解は、

必ずしも同じではない。

両方を、正しく理解した上で。

自分の目的のために、選んでいる。

これが、

今の私のスタンスです。


分かった上で選んでいるのと、

知らずに選んでいるのとでは。

まるで意味が違うはずです。

もし、つみたて枠でも高配当投信が買えたら

実際に、

積立枠で購入できる高配当投信も、

出始めています。

もしかしたら将来、

今よりも広い範囲で、

非課税のまま、高配当を積み増せる道が、

開くかもしれません。


もし、その日が来たら。

私はきっと、

特定口座はインデックス、NISAは高配当

という配置に、

寄せていくと思います。


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