お金の余白が心の余白に|生活防衛資金という最後の砦

以前、

「お金には色がある」という話を書きました。

人は無意識のうちに、

お金を頭の中で仕分けしてしまう。

その色分けは、

時に判断を狂わせる。

そんな話でした。


今日は、

それは安心を生むこともある。

という話をしたいと思います。

自分の意思で、

はっきりとお金に色をつけておくこと。

それが、

投資を長く続けるための、

大切な土台になるという話です。


そのお金を、

一般的には「生活防衛資金」と呼びます。

何かあったときのために、

あらかじめ確保しておくお金。

増やすためのお金ではなく、

守るためのお金です。

投資の話をしていると、

どうしても

どれだけ多くのお金を投資に回せるか

が正解のように見えてきます。

でも、

その前に置いておきたいものがあります。

それが、この生活防衛資金です。


なぜ、

そんなに大切なのか。

理由はシンプルです。

長期投資を続けるうえで、

これが「最後の砦」になるからです。

生きていれば、

お金が必要になる場面は、

突然やってきます。

・急な車の故障。

・思いがけない医療費。

・家電の買い替え。

・予想していなかった出費。

そういうとき、

もし手元に現金がなければ、

どうなるでしょうか。

持っている資産を売って

お金を工面するしかありません。


いつ起こるか分からない出費に備えながら、

投資を続けていく。

いちばん売りたくないときに、

いちばん安い値段で、

資産を手放さなければならない。

これは、

長期投資において、

できるだけ避けたい形です。

生活防衛資金があれば、

その最悪の取り崩しを避けることができます。

急な出費は、

守りのお金で対応する。

投資の資産には、

手をつけなくて済む。

だから、

売らずに待っていられる。


そして、

私はこれが一番大きいと思っています。

後ろに守りのお金があるだけで、

株価が下がっている日でも、

「まあ、生活には困らないから」

そう思える。

たったそれだけで、

心は驚くほど落ち着きます。

値動きにうろたえて、

慌てて売ってしまう。

その多くは、

お金の余裕のなさからくる、

心の余裕のなさが原因なのだと思います。


では、

生活防衛資金は、

いくらあればいいのでしょうか。

これについては、

人それぞれだと思っています。

よく、

「生活費の○か月分」

と言われます。

もちろん目安にはなります。

でも、

本当に必要な額は、

その人の暮らしによって大きく変わります。

もし、

突然働けなくなったら。

子どもの教育費は。

日々の生活費は。

急な車の故障や、

医療費が重なったら。

そういうことが起きたとき、

自分ならいくらあれば安心できるのか。


一度、

自分の生活を見直してみる。

そして、

自分にとっての安心の額を、

自分の手で考えてみる。

その作業こそが、

心の余白をつくる

第一歩なのだと思います。


偉そうに書いてきましたが、

私自身は、

最初から順番を考えていたわけではありません。

たまたま貯金がある状態で、

投資と出会いました。

ただ、

振り返ってみると、

結果として、

あの順番で良かったのかもしれません。


2022年。

投資を始めて間もない頃に、

大きな下げ相場がありました。

資産が、

日に日に削られていく。

それでも、

投げ出さずにいられたのは、

後ろに貯金があったからだと思います。

守りがあったから、

「まだ大丈夫」と思えた。

だから、

売らずに済んだ。


増やすことを考える前に、

まず守りを固める。

土台がしっかりしているからこそ、

私たちは安心して、

長い投資を続けていける。

派手な話ではないかもしれません。

でも、

長く続けるための投資は、

たぶんここから始まるのだと思います。


冒頭で少しお話ししたお金の色について

その色分けは、
時に判断を狂わせる。
そんな話でした。

お金には色がある|人はお金を無意識に仕分けしている?


※守りのお金を確保せずに投資を始めて、

思わぬ落とし穴にはまってしまった。

そんな失敗談も三井住友銀行の記事でも紹介されていました。

(SMBC Money VIVA)

・投資に目覚め夢中になっていたら、意外な落とし穴が……/35歳女性・会社員

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