2026年9月16日、FRBが、
政策金利を0.25%引き上げました。
2023年7月以来、
3年2カ月ぶりの利上げです。
この日の米国株、
ハイテク株の代表指数である、
ナスダック100は、ほぼ横ばいで終えました。
一方で、ダウ平均は1.2%程の下落で終えました。
ダウ平均は、ハイテクよりも
バリュー寄りの銘柄が多い指数です。
また、
SPYD、HDV、SCHDといった、
高配当のETFは、
軒並み、1%を超えて下がっていました。
「利上げに、比較的強いのが、高配当バリュー株」
一般的には、そう言われることが、
多いと思います。
金利が上がると、
これから先、長い時間をかけて成長していく
会社である、グロース株は
打撃を受けやすいと言われています。
未来に稼ぐはずの利益を、
今の価値に置き換えて考えるとき。
金利が高いほど、その価値は、
目減りしてしまうからです。
一方で高配当バリュー株は、
今すでに、
配当という実利を出しています。
未来の期待ではなく、今の実績で、
評価される株です。
だから、
グロース株が売られる局面では、
比較的、資金の逃げ場になりやすい。
そう、言われています。
しかし、今回のように、
金利が元々高い状態からの
さらなる利上げは、違う側面もあります。
利上げ予想が広がり、
実際に政策金利が上がることで、
国債の金利や、銀行の利息が上がり。
上昇していけばいくほど、
株式よりもリスクが低く、
安定している資産である債券や、
利息の付く銀行預金等でも、
十分なインカムを取ることができるため。
わざわざリスクをとって、
高配当株式を持つ意味が、減っていく。
そういった循環により、
ハイテク株よりも、バリュー高配当株のほうが、
厳しくなる展開も、やってきます。
そして、
実際に、先日の利上げ決定前には。
米国国債の長期金利は、一時5%を超えるほど、
高金利になっていました。
それだけ、高金利であれば、
高配当株から国債に資金が移るのも、
必然である水準であったと、思っています。
ただ、ここで、
一つ、立ち止まって考えたいことがあります。
長期金利は、利上げの決定より前から、
すでに5%を超えていた。
ということは、
「利上げが来る」ということ自体は、
その時点で、もう既に
織り込み済みだったということです。
だから、
「利上げが決定したから、下がった」
というのは、少し、単純化しすぎだと思うのです。
では、何が、大きな原因だったのか。
それは、
満場一致による利上げだったこと。
年内に、もう1回、利上げがありそうだ。
という見通しが、
同時に示されたことでした。
慎重派とみられていた委員まで、賛成にまわった。
これは、市場にとって、
「思っていたよりも利上げに積極的だ」
とタカ派として受け取られたでしょう。
そしてもう一つ。
この日は、原油価格が、
3%ほど反落していました。
SPYDや、HDVなどの高配当ETFは、
エネルギーや、金融の比重が、
もともと高いファンドです。
だから、
金利の逆風と、
原油のわずかな反落という、
二つの向かい風を、
同時に受けてしまったのだと思います。
つまり、
今回の下落は、金利だけとは言えない部分も
存在するという事です。
それでも、
今回の高配当株式の下落には、
高すぎる金利による、資金の移動が
大きく絡んでいると思います。
今、正直な気持ちを言うと
少し、残念な気持ちはあります。
でも、これは、
買い増しのチャンスでもあります。
ただ、今すぐには動きません。
下がったとはいえ、
まだ、利回りとして、
飛びつきたくなるほどの水準でもありません。
来月以降、追加の利上げが、
本当にあるのかどうか。
そのあたりの動きを、
もう少し、見てから、
判断したいと思っています。
金利は、高ければ高いほど、
高配当株にとって良い、
というわけではありません。
強さにも、限界がある。
そのことを、
今回の下落は、
改めて教えてくれた気がしています。
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